ほったらかし投資術

金融庁の2025年12月末時点の速報値によると、新NISA(少額投資非課税制度)の利用率は成人人口ベースで約3割と推計されています。ただ、お金のことなので、あまり話題にしませんが、私のまわりで利用されている方はやめてしまったか、そもそも興味がないように感じます。私たちの年代ではなにか、きっかけがないと、調べることもないでしょう。 NISAが始まったのは2014年、私が興味を持ち始めたのはジュニアNISAの廃止が決まって新NISAに切り替わる直前の2023年でした。3年前のことです。

振り返れば、現役時代はまさに「失われた30年」と重なり、銀行の普通預金金利は0.001%程度という時代。相続がきっかけで株式投資歴は20年以上になりますが、「銀行に預けるよりはまし」という程度の意識だったこともあり、大きな儲けにはつながりませんでした。ただ、売却益にかかる税率20.315%課税は大きいと実感していました。

情報収集には金融庁の特設サイトも役立ちますが、新書で資産運用の指針として大変参考になったのが、山崎 元氏と水瀬ケンイチ氏の共著「全面改定 第3版 ほったらかし投資術」(朝日新書)でした。ここでいう「ほったらかし投資」とは、プロが考える最善の運用に引けを取らず、かつ個人がなるべく簡単に実行できる具体的な運用法という意味で、新NISAを利用したインデックスファンドへの投資なら素人にもおすすめとの提案です。著者の一人、楽天証券客員研究員(当時)の山崎 元さんの動画を拝見しても顧客の立場に立った誠実な解説だなと感じました。

「長期・積立・分散・低コスト」を基本とした、「ほったらかし投資術」。新書の「まえがき」のわずか2ページほどに要約されてしまうほどシンプルな方法ですが、投資と投機の区別も知らなかった私にはたいへん勉強になりました。60代は資産を取り崩す時期で、「新NISAはもう遅い」という声もありますが、余力があり、投資判断は自己責任ときちんと自覚していれば、少額の積立を続けてもよいかなと思っています。

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