リタイアする際には、誰しも大過なく、無事この日を迎えることができたと感謝申し上げるのが常識ですが、実際は失敗や挫折、失望を味わったつらい日々が記憶に留まっているのではないでしょうか。職場で中堅であった時代ははるか昔、ハラスメントなんて名ばかりで、せいぜいセクハラがたまに問題になる程度。愚かとしかいいようのない上司からの執拗なパワハラに悩んだことがありますが、どうにもなりませんでした。そのころ、業績が厳しくなった多くの会社で退職勧奨が実施されていたことを思い出しました。
Night Walker 氏の著書、「最強のインデックス投資」には、序文の最初で退職勧奨を告げられた場面のあと、それならと、早期リタイアを決心されたという内容がサラッと紹介されています。そう簡単な話ではないだろうし、おそらくいろいろ悩まれてのことだろうと思いつつ、読み進むと冒頭でサラッと書かれた背景には、生活に困らないだけの資産がすでに確保できていて、そのために心に余裕があったことが理解できました。長年培われてきた金融リテラシーを発揮され、本書ではインデックス投資が何故最強で、かつ、楽な投資法なのか、わかりやすく解説されています。特筆すべきは、本書の結論でした。お金がどんな存在か、生きていくうえで本当に大切なことと思いました。ここでは詳しく触れませんが、出口戦略として何が重要か、そして最も大事なことは何か、とても勉強になりました。投資は自己責任という基本を忘れないで、高齢となった自分にとっての最適解を見つけ出さねばなりません。投資信託に置いた資産は使いたいときに使う、そのためにリバランス、リアロケーションを1年ごとに見直すのが最適解かなと思いながら、最後のページを閉じました。
