高齢者が気をつけるべき夏バテの徴候

今日は土用の丑の日。飲食街やスーパーで見かける鰻の文字、どうしても気になります。
栄養価の高い鰻を食べて暑い夏を乗り切ろうと思っていますが、そうはいっても身体が
保つか心配です。高齢者の場合、若年層と比べて喉の渇きを感じにくかったり、体温
調節機能が低下していたりするため、「なんとなく元気がない」という小さな変化が、
実は重篤な夏バテや熱中症の初期症状であるケースが非常に多いといわれています。

連日の熱中症警戒アラートを踏まえ、高齢者の夏バテのサイン、見逃してはいけない異変、
そして効果的な対処法・予防法をまとめました。

1.高齢者の「夏バテの徴候」とは?

「夏バテ」は医学的な病名ではありませんが、暑さによる自律神経の乱れ、睡眠不足、脱水
などが重なって起こる全身の機能低下状態を指します。

高齢者の夏バテは、以下のような日常の「ちょっとした変化」から始まります。

  • 口数の減少・なんとなく活気がない
  • 「お腹がすかない」と食事を残す
  • 日中のうとうと(傾眠傾向)が増える
  • 立ち上がったときにふらつく
  • クーラーを嫌がり、部屋を閉め切ろうとする
  • 「喉が渇かないから」と水分を摂りたがらない(軽い脱水が始まっているサインかも)

2.【危険】夏バテを示唆する「見逃せない異変」

見逃してはいけない5つの警告サイン

観察ポイントチェックすべき異変
意識・表情返事が遅い、会話が噛み合わない、視線が合わない
皮膚・口内脇の下が乾いている、口の中や唇がカサカサしている
排泄トイレに行く回数が極端に減った、尿の色が濃い茶褐色
脈拍・体温微熱が続いている、普段より脈拍が速い・弱い
動作いつも通り歩けず、足元が大幅につらついている

高齢者は「暑さを感じにくくなっている」ことを自覚しましょう。周囲の人に心配をかけたくないのはわかります。
脇の下を触って乾いていたら、かなり脱水が進んでいます、気をつけましょう。

3.高齢者が夏バテになったときの「応急対処法」

もし「夏バテかな?」「ちょっと様子がおかしいな」と感じたら、

① すぐに深部体温を下げる環境を作る

エアコンを適切につけ、部屋の温度を27〜28℃程度に保ちます。扇風機を併用して風を循環させましょう。首の周り、脇の下、太ももの付け根(鼠径部)など、太い血管が通っている場所を冷やすのが効果的です。

② 効率的な水分・塩分補給

ただの水を大量に飲むと、血中の塩分濃度が下がり逆効果になることがあります。

  • 経口補水液(OS-1など)
  • 薄めたスポーツドリンク
  • 麦茶 + 塩分タブレットや梅干し

これらを「一気に飲ませず、一口ずつこまめに」飲む。

③ 消化に良い食事を小分けで

胃腸の働きが落ちているため、無理に重いものを食べさせるのはNG。
おかゆ、うどん、豆腐、ゼリーなど、喉越しが良く水分も含まれるものを少量ずつ。

※意識がおかしい、自力で水分が飲めない、嘔吐がある場合は
すぐに救急車を呼ぶ(または医療機関を受診する)必要があります。

4.今日からできる!高齢者の「夏バテ予防法」

夏バテ予防の基本は、「自律神経を整えること」「脱水を防ぐこと」。

1. エアコンをつけっぱなしにする習慣をつける

「もったいない」「体に悪い」とエアコンを消してしまう高齢者は非常に多いといわれています。
エアコンに強い負荷がかかり、電気代がかさむのはスイッチを入れて室内を急速に冷やすとき。
むしろ、エアコンはつけっぱなしの方が電気代はかかりません。リモコンの設定温度ではなく、
部屋に温湿度計を置き、室温28℃以下・湿度60%以下を目安に管理しましょう。

2. 「喉が渇く前」の時間を決めた水分補給

感覚に頼らず、飲む時間をルール化します。
・起床時
・毎食事時
・入浴の前後
・就寝前
このタイミングで、毎回コップ1杯(100〜150ml)の水分を摂る習慣を作りましょう。

3. タンパク質とビタミンB1を意識した食事

暑さで炭水化物(麺類など)に偏りがちですが、夏バテ予防にはエネルギー代謝を助ける栄養素が不可欠です。
ビタミンB1: 豚肉、豆腐・納豆(大豆製品)、うなぎ
タンパク質: 卵、魚、鶏肉
食欲がない時は、クエン酸を含むレモンや梅干し、酢の物を少し添えると胃液の分泌が促されます。

4. 室内でもできる軽度の運動と質の良い睡眠

冷房の効いた涼しい部屋で、座ったままできる足踏みやストレッチを行い、筋肉量の低下を防ぎます。また、夜間の熱中症・睡眠不足を防ぐため、就寝中もエアコンを27〜28℃で朝までつけっぱなしにすることが大切です。

まとめ:周りの「声かけ」と「見守り」が一番の予防薬

高齢者の夏バテや熱中症は、本人の自覚症状がないまま静かに進行してしまいます。

連日の熱中症警戒アラートが出ている時期は、意識して水分をとり、エアコンはつけておく。
ご家族や近所の方々には「今日はお水飲んだ?」「エアコンつけてる?」と積極的に声をかけ
てもらうことが何よりの予防になります。

異変を感じたら「様子を見よう」と先延ばしにせず、早め早めの対処を
心がけて、この厳しい夏をみんなで乗り切っていきましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次